何故そんなことするの?暮らしの中のネコ心

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猫ちゃんと一緒に生活している中で、何故そんなことをするんだろう?と不思議に思ったことはありませんか。そこで今回は暮らしの中で起こる、ネコの不思議な行動の意味についてご紹介させていただきます。

お風呂の水を飲みたがるのは何故?

ネコには水の味を感知する特別な味覚を持つ才能があるという説があります。味覚は、体に必要な栄養成分をおいしく感じるように進化すると言われいます。ネコは食べ物の鮮度をはかる「酸味」と「苦み」にはとても敏感で、「甘味」は糖分の甘さは感じませんが、肉は甘いと感じます。

肉食動物は、食べ物から入る塩分を出すために、多くの水分が必要です。なので、ネコは水の味には敏感になっていても不思議なことではないです。ただし、「おいしい」の定義はネコそれぞれで、お風呂の水を好んで飲むネコはカルキ臭が抜けた水や、冷たすぎない水が好みなのかもしれません。

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ネコ心「こっちのほうが美味しいんだもん♪」

水道から出る水を飲みたがるのは何故?

水道の蛇口から出る水を飲みたがるねこは、味もさることながら、流れる水の動きや音、流れている水が舌に当たる不思議な感覚を楽しんでいるのです。蛇口に付いた水滴を舐めるのは、野生の本能がうずいて舐めています。自然の中では偶然見つけた水たまりが貴重なため、水滴を見ると、ついついペロっと水を飲みたくなるのです。

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ネコ心「キラキラしていておもしろいニャ~」

様々なシーンで活躍するネコの舌

ネコの舌の表面には糸状乳頭と呼ばれる小さな突起がたくさんついています。これが、ネコの舌がザラザラしているのです。グルーミングをするときは、この突起がくしの目の役割をして、ゴミや抜け毛を取るのに役立ちます。食事の時は、獲物の肉を削ぎ落すフォークのように舌を使います。そして、水を飲むときにも舌を器用に使いこなしていますが、ネコによっては違いもあります。

舌の表面を水につけ、突起ひとつひとつに水を乗せて飲むネコもいれば、舌先だけを水につけ、引き上げるときにできる水柱をパクっと飲むネコもいます。どちらの場合も、1秒間に4回も舌を出し入れしているのです。

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ネコの舌は万能ニャンです

前足で水をすくって飲むのは何故?

前足ですくうようにして水を飲むネコは珍しくありません。これは、野生時代の習性からきている行動です。自然での水たまりは、泥やゴミなどで汚れています。その為に水分だけを前足に含ませてなめることがあったのです。その名残で本能に従いやってみたら、水の動きが楽しくなって習慣化したのです。

ときどきこの行動が見られる場合は、遊び感覚でしているのが多いのですが、中には必ずこの方法で水を飲むネコもいます。面倒そうに見えていても、こだわりがある飲み方なのかもしれません。

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ネコ心「遊んでました」

ご飯に砂をかけるしぐさをするのは何故?

野生のネコは、いつも同じ時間に同じ量のエサを食べることはできません。獲物を捕まえては食べ、捕まえては食べと、少量を何回にも分けて食べます。ときには、獲物がまったく取れない日もあります。なので、ネコは食欲にもムラがあり、日によって食べる量が違ったり、食べ残すこともあります。

野生のネコは、大きな獲物や食べ残した獲物は、狩りがうまくいかなかったときのために、土や葉で隠してとっておく習性がありました。それがフード皿のまわりを砂をかけるしぐさの理由なのです。

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ネコ心「今はお腹いっぱいなのです」

フードを皿から出して食べてお行儀悪いのは何故?

エサをあげる度に、お皿をひっくり返して食べているネコがいると思います。それは、もしかしたら、フードを入れているお皿の大きさや形が気にくわないのかもしれません。食べている間にヒゲがお皿に常に当たっていたり、隅のフードがとれない角ばった形のお皿だったりと、食べづらいお皿の可能性があります。

また、気に入らないフードだと「いらないから埋めちゃおう」と思うのか、バシバシとお皿を叩くこともあります。満腹時には獲物をもてあそぶ習性からフードにじゃれついたりして遊ぶこともあります。

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ネコ心「このお皿、食べづらいニャ!」

オモチャをフードのお皿に入れて食べるのは何故?

動くオモチャ等を捕まえたネコが、すぐにオモチャをフード皿に入れてご飯を食べ始めたなら「狩りをした」という野生気分になって食事をしていると考えられます。食べているのがカリカリのフードでも、新鮮な獲物を食べているような満足感を感じているのでしょう。

また、親猫は獲物を捕まえて食べるところを子猫にも見せます。もしかしたら親猫の気分になっていて、食事の方法を飼い主さんに教えているつもりなのかもしれません。独占欲が強いネコなら、自分の物であるおもちゃをフード皿に入れることで「これは自分だけのごはん!」と主張している可能性もあります。

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ネコ心「獲物をしとめだぞ!」

食事のあとに毛づくろいするのは何故?

ネコの被毛には、体温調節や紫外線防止、防水など、外からの刺激を防ぎ皮膚を守る役割があります。そして、もう一つは、顔に生えているヒゲと同じ硬くて敏感な毛が1~4㎠に1本ずつくらいの割合で混ざっているのです。その毛は、気配を察知する役割も果たしています。野生で生きるためには、常に感覚を研ぎ澄ませておかなくてはいけません。そのためにネコはヒマさえあれば毛づくろいをして、被毛を清潔に保っているのです。

食後のグルーミングも、汚れをとるためで、全身をくまなく綺麗にしています。

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ネコ心「汚れちゃったから綺麗にしましょ」

トイレの淵に乗って器用に用を足すのは何故?

ネコの祖先のリビアヤマネコは砂漠地帯に住んでいたので、砂の上に排泄する習慣が自然とネコにも身についています。ですが、飼いネコの中には、足に砂がつくのを嫌がる子もいます。産まれたときから家の中で育っているネコならではのこだわりでしょう。

そんな子は、砂に付かないように足をトイレのふちにかけて用を足します。前足をかけるだけの子や、後ろ足を1本加えた3本かけスタイル、そして4本足全てをふちにかける子とバリエーションはさまざまで、うんちとオシッコでもポーズを変えるというこだわりを持つ子もいます。

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ネコ心「このスタイルがこだわりニャンです」

トイレの後に砂をかけないのは何故?

ネコが用を足した後に砂をかけるのは、自分の匂いを弱めるためです。自分の強さを誇示したい場合は、あえて砂をかけずに、匂いが強く漂うようにします。つまり、トイレのあとに砂をかけないネコは、自分が強いと思っているということです。多頭飼いなら「この家のネコたちの中で一番自分が強いんだ!」と主張していると考えられます。

ただ、普段は砂をかけるネコが急にかけなくなったときは、何か嫌なことがあり、不安や不満があるサインかもしれません。また、一生懸命砂をかけようとしているのですが、全然かけられていない不器用な子もいます。

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ネコ心「俺が一番強いんだ!」

オシッコをいろいろな所にするのは何故?

普段のしゃがんでするオシッコと違い、立ったまま尻尾を上げてお尻を震わせ、スプレー状に尿をすることを「スプレー」といいます。これは、自分の匂いを付けるためのマーキングの行動で、とくに性成熟したオスの尿にメスの約4倍のたんぱく質が含まれ、強い匂いがします。野生のネコは、このスプレーで縄張りに自分のしるしをつけて回ります。

飼いネコの場合は、縄張りは安定しているので、スプレーで主張する必要はないのですが、環境の変化や来客などで不安を感じるとしてしまう子がいるようです。

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ネコ心「不安にゃんです」

ウンチをする前や後に駆け回るのは何故?

ネコは、野生時代に自分の寝る場所から離れた場所をトイレにしていました。そのため用を足したくなったら、まず安全な巣から出る決意をしなくてはなりません。そして「よし!いくぞ!」と気合を入れてダッシュしてトイレまで行き、急いで排泄をして巣に戻っていきます。排泄中はとても無防備なので、緊張していますし、帰りも敵に襲われないかとドキドキしています。そんな本能が今も残っていて、トイレの前後に駆け回ることを「トイレハイ」ともいいます。エネルギーを使うので、歳を重ねるごとに落ち着く場合もあります。

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ネコ心「よし、トイレへGO!」

トイレを掃除した途端に用を足すのは何故?

飼い主さんが一生懸命綺麗にトイレを掃除した瞬間に、トイレに入って排泄するネコ。「せっかく綺麗にしたのに」と思ってしまいますが、これにはネコなりの理由があります。

トイレはネコの大切なテリトリーです。自分の匂いがするトイレは落ち着きますが、あまりに汚れすぎていると使いたくないようです。そこでトイレの前で鳴いて飼い主さんを呼びつけ、掃除を催促することもあります。掃除が終わってトイレが綺麗になると猫は満足して「さっそくトイレに匂いをつけましょう」といそいそと用を足すわけです。

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ネコ心「すぐに自分の場所にしないとね♪」

袋や狭い箱に入るのは何故?

ネコは袋や段ボール箱、ちょっとだけ空いた戸棚の隙間など、狭い場所に入りたがります。その理由は、野生時代に木の洞や小さな岩穴などを隠れ場所にしていたからです。狭くて薄暗い場所には、本能的に入りたくなってしまうのです。

とくに、隙間から敵が侵入できない、体がぴったりとおさまるサイズを好みます。ときにはあきらかに小さすぎる箱にぎゅうぎゅうに入っていることもあります。子猫の頃に入れていた場所には、いつまでも入れると思っているのかもしれません。また、ビニール袋に入りたがるのは、袋がこすれる音がネコの好む周波数だからだといわれています。

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ネコ心「狭い所が落ち着くんです」

家電の上に乗るのは何故?

ストーブやパソコン、炊飯器などの家電の上に乗りたがるネコは多いですね。これは、家電の上が暖かいからです。夏よりも冬に多くみられる光景です。ネコは鼻や肉球で人間にはわからない温度の違いも感じ取ることができ、夏は涼しく、冬は暖かい快適な場所を見つけるのが得意です。

ただ、意外にヒゲや毛におおわれた皮膚は鈍感です。50℃以上にならないと熱さを感じないため、ストーブに近づきすぎてヒゲをチリチリにしてしまうネコもいます。石油ストーブに近づきすぎると火傷の原因にもなってしまうので、まわりに囲いをつくるなど安全対策をしておきましょう。

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ネコ心「暖かくて気持ちがいいニャ」

高い所に登りたがるのは何故?

辺りを見渡すことができる高い場所は、ネコのお気に入りの場所です。安全で狩りにも有利だからです。野良猫の場合、塀の上を歩いているネコが地面を歩いているボスネコに出会ったら、すぐに塀の上を譲ります。高い所にいるネコほど、立場が上というのが猫社会のルールです。力が同じくらいのネコ同士だと、「俺が上に行くんだ!」と場所をめぐって喧嘩になることもあります。

多頭飼いの場合、キャットタワーの上段にいつもいる子が、一番強いネコといえるでしょう。一番床に近い子が力が弱いということになります。

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ネコ心「高い場所は気分がいいんです」

クッションや座布団に座りたがるのは何故?

野生時代に、固い土の上よりもフカフカの枯れ葉の上や、ちょっと高い切株の上に居た方が落ち着いた名残りで、ネコは何かの上に乗ることが大好きです。重ねた雑誌の上や、床に置いたカバンの上などちょっとした隙に乗っかていたりすることもあります。

とくに、クッションや座布団が好きな子が多いのは、体重で体が適度に沈み込み、隙間なく包み込まれている感覚が気持ちいいのです。服や洗濯物の上で寝る子も、柔らかい感触に加え、飼い主さんの匂いがするから落ち着くのでしょう。

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ネコ心「ここが落ち着くんです」

 

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Posted by neko