猫の乳腺腫瘍(乳がん)とは

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猫に注意したい病気リスト10位の中にある「乳腺腫瘍(乳がん)」とは、何が原因で感染してしまうのか、どう治療をした方がいいのか、また予防方法は何なのかをご紹介させていただきます。

原因

猫の乳頭は左右に4つずつあります。この乳腺に腫瘍ができることで乳腺がんとなります。これは、どの乳腺にも発生する可能性があり、複数同時で現れることもあります。この乳腺腫瘍は、避妊手術をしていないメス猫が発生する確率が高く、発病する年齢としては10歳から12歳以降の猫の多く発症します。発生する原因は、ホルモンや過去に乳腺炎などの病気をした経験があったり、遺伝などが考えられていますが、明確な原因は不明です。

症状

初期症状は、乳頭や乳首の周り委に硬いしこりができます。大きさは発生して気づくまでの期間により異なります。飼い主さんが触って気づくことがおおく、猫は痒みや痛みなどの自覚症状はないため、普段からの猫とのスキンシップや健康管理チェックが必要になってきます。

乳頭の腫れや乳頭から分泌物、胸やお腹を触ると嫌がる、腋の下や腿の付根が腫れている、食欲低下と体重減少が認められます。しこりを放っておくと大きくなり、最終的には腫瘍が破裂します。破裂した腫瘍からは悪臭を放つ血液や体液がでて、二次感染で可能する場合もあります。

また、この乳腺腫瘍は、肺への転移が早く、初診したときにはすでに転移していることが少なくありません。肺へ転移していたり、胸部へ広範囲に侵襲がおよぶと胸水がたまり、胸膜炎によって呼吸不全をおこす可能性もあります。ですが、乳腺腫瘍だからといって全ての腫瘍が悪性というわけではありませんが、猫の乳腺にできる腫瘍の場合は80~90%が悪性になります。

予防方法

この乳腺腫瘍の場合は、予防する方法があります。それはメス猫の避妊手術です。避妊手術をただ行えばいいわけでは、なく最も効果的に予防をするためには、生後半年までに避妊手術をすることです。それにより予防できる確率は91%、生後1年まででは86%も予防ができると言われます。その後の予防率は下がってしまい、生後1年から1年半までの間では11%となります。それを過ぎての避妊手術では残念ながら予防の効果はないとされています。



治療

猫の乳腺腫瘍は悪性の腫瘍の確立がとても高く、また進行も早く肺にまで転移してしまいます。なるべく早い処置が必要で、基本的には手術での治療となります。発見時に転移していない場合は手術で完治する可能性があります。残念ながら転移していたとしても、この腫瘍は破裂し悪臭を放ち二次感染を起こす可能性が高いため、腫瘍だけの取り除く手術も行うことがあります。ですが、残念ながら余命は余り長くなく、手術したとしても余命は長くて3年程と言われています。腫瘍が小さければ小さいほど予後がいいといわれているので、飼い主はこまめに猫をチェックしてあげましょう。

術後の生存率は、直径2センチ以下で3~5年、直径~3センチまでは2年、直径3センチ以上では6ヵ月という統計がでています。場合によっては、手術をしないという選択肢もありますが、猫の3年は人間では15年の月日と同等になります。15年間の闘病は非常に厳しいですが、手術をすることが一番有効な治療方法になります。

手術費用の目安としては手術方法によって異なり3~20万円程になります。そのほかに放射線治療や抗がん剤投与、免疫療法、光線療法などがあり、別途費用が掛かる場合があります。ですが、悪性度が高く他に転移がある場合は、この治療を併用したとしても根治は難しいでしょう。

まとめ

乳腺腫瘍には避妊手術が一番効果的です。特にメス猫だからという気持ちで避妊手術をしない飼い主も居ますが、不幸な猫を増やさないためにも、またこのような生存率が大幅に低下してしまう病気の為にも生後半年から1年以内に手術をしてあげることが、飼い主としての一番の責任ではないでしょうか。

 

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Posted by neko