ネコも指圧が気持いい!ネコのツボを知ろう

ネコの指圧, 猫のこと

指圧と聞くと、人間の肩こりやマッサージをイメージして思いますが、実は猫の体にも「ツボ」があり指圧してあげることで健康維持にもつながることをご存知でしたか?そこで今回はネコのためのネコの「ツボ」についてご紹介させていただきます。

見直されてきた東洋医学

近年、医療技術はめざましく進歩しています。少し前までは治療できなかった病気が最先端の西洋医学で治療できるようになってきました。しかし、慢性の病気や、病気というまでもない体の不調を訴える人は少なくなりません。東洋医学と言えば難しく考えてしまいますが、漢方薬や指圧、鍼灸などが東洋医学の中に入ります。

人間と同じように、ネコにも慢性的な病気を持っている子や、時には病気とまではいかなくても体の調子が悪くなることはもちろんあります。飼い主さんが一番手軽で簡単にできる東洋医学のツボ指圧を実践して、ネコに健やかな毎日を過ごせるようにしてあげましょう。

ネコのツボを知る

ツボは「病は気から」の「気」を正常にするということです。普段から使っている「元気」「やる気」「活気」などの言葉にある「気」は、東洋医学ではエネルギーが生命力の源であると考えられています。体内に網のようにはりめぐらされている道筋の中に流れ、血液や体液の流動を支持する役割のある「気」ですが、これが神経の末端が集中しているポイントの「ツボ」なのです。

このツボを刺激することで、滞っている流れを正常に戻し予防するという事ができます。普段からツボを刺激することで健康維持に繋がるのは、ネコも飼い主さんも同じことと言えます。指圧することで、ネコとのコミュニケーションを取ることもでき、飼い主さんも、より密接な関係を築くことができます。更に、触れあうことで皮膚病や傷を早期発見することもできます。

ツボの位置は、最初はわかりにくいのですが、基本的にネコが嫌がる場所を刺激しなければ大丈夫です。押してはいけない「禁忌のツボ」もありますが、そもそもネコが嫌がる場所なので、怖がらずにツボを押してあげましょう。

ツボの探し方と指圧のテクニック

指圧といっても、ただやみくもにツボを押すだけではダメです。ネコがリラックスできる状況の中で、気持ちがいいと思わせてあげながら行わなくてはなりません。

指圧する際には、ネコの体中を触れることになるので、日頃からネコとスキンシップして慣らしておくことが大切です。おやつを与えながら撫でてあげる事でもスキンシップができます。一番重要なことは、ネコがリラックスした状態で指圧することが大前提です。

指圧のやり方
1.はじめに、ツボに指をおき、1.2.3とゆっくり数えながら少しずつ指先に力を込めていきます
2.力を入れたままの状態を5秒キープします。このときに、力を入れすぎないように注意しましょう
3.ふたたび、1.2.3とゆっくり数えながら力を抜いていきます。
  • このセットを4~5回繰り返します。ネコの表情が気持ちよさそうな表情で指圧をしてあげるといいでしょう。

実際にネコに指圧をする前に、自分の体で力の加減をしてみるといいでしょう。また、指圧する部分によっては力加減をすることも忘れずにしましょう。背中などの比較的筋肉が太く、骨格がしっかりしている場所はやや強く。逆に、細くて弱い耳などは、弱めに押すようにしてあげましょう。

正しい力の入れ具合を正確に計りたい場合は、キッチンメーターで500g~1㎏程を目安に押す力が、ネコに指圧するちょうどいい力具合になります。

指圧は押すだけではない

指圧は押すことだけではなく、「ひっぱる」ことで皮膚に刺激を与えるピックアップという方法もあります。指圧と違い、ツボをピンポイントでとらえなくてもよいので、自宅でやるマッサージとしては手軽です。

ネコを引っ張る行為は、最初は戸惑いますが、ネコの皮下脂肪は人間よりも多くあり、皮膚に弾力があるので、強く引っ張っても大丈夫です。背中などの筋肉の大きな場所は、5本の指全部を使ってわしづかみするように、足や耳の後ろの細かい所は2~3本でつまむようにしてピックアップしましょう。

ネコにも効果があるお灸

お灸というと、高齢者がする古臭い健康法のイメージがあります。ですが、実は、ストレスによる疲労や頭痛、腰痛、消化器系の不調などの一般の医療では治りにくい症状へ効果があるとされています。体に自然な医学として、人間だけではなく動物にもその効果が期待されています。

直接皮膚にあてるお灸はネコには使えませんが、ホルダー式のお灸や被毛を焦がす恐れのないお灸は安心して使えます。果物の「ビワ」の葉に含まれている鎮痛効果のある物質が皮膚から浸透することによって、新陳代謝を高めてくれる効果があります。このお灸の効果で、毛の艶やよくなったり、病気に対する抵抗力ができたりします。だんだん慣れてくると気持ちよさそうに目を閉じるネコもいます。

エネルギーの流れる道

東洋医学では、ネコの体には血液やリンパ液、酵素の循環をつかさどる生命のエネルギーの流れがあると考えられています。このエネルギーの流れる道筋を「経路」といいます。

ツボは経路に沿って散らばっていて、特定の臓器やエネルギーの流れに働きかけるスイッチのような役割を果たしています。ツボを刺激すると、症状の予防や改善に繋がるのはこのためです。ただし、ツボの位置はなかなか分かりにくいものです。それに比べて経路は線路のように伸びていて位置がつかみやすいので、手軽にマッサージすることができます。

膀胱の経路

目の内側から始まり、鼻を通って後頭部から首に達し、2本に別れて脊髄に平行に走り、膝関節の後ろで1本になり、後ろ足の第4指で終わります。この膀胱の経路で67のツボが分布されています。膀胱炎や多尿症、便秘や下痢などの泌尿器系・消化器系の疾患に効果があります。

肺の経路

胸部に始まって、前足の内側中央を通り、前足の第3指の先まで伸びています。この経路には11のツボが分布されています。咳や気管支炎などの呼吸器系の疾患に効果がみられます。

胃の経路

鼻の脇から目の下までと、もう一つは鼻の頭から腹部まで達し、後ろ足の前面を通り、後ろ足の第3指で終わります。この経路には45のツボが分布しています。食欲不振や胃炎、腸炎などの消化器系の疾患に効果がみられます。

任脈

会陰部から始まり、腹部の正中線を通り、唇の下で終わります。この経路には24のツボが分布しています。腸炎や便秘、子宮や卵巣の疾患に効果があります。

督脈

会陰部から始まり、背中の中央を通り、唇の上で終わります。この経路には28のツボがあります。椎間板ヘルニアや下痢、消化不良、胃炎、強壮、防病の効果が見られます。

ネコの体のツボの数

ネコの体全体には大きく分けて33のツボが存在します。人間と一緒で、それぞれのツボを刺激してあげることにより、症状の緩和や予防などにも効果が見られることもあるので参考にしてみてはいかがでしょうか。

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Posted by neko