ネコと一緒に暮らしたい!

ネコといっても、色々な種類の子がたくさんいます。見た目や性格はもちろんですが、性別によってもお世話の方法が違ってきます。例えば毛の長い長毛種と、毛の短い短毛種でも、ブラッシング等の毛並みのお手入れでも時間が違ってきます。まずは、自分がどんなネコと暮らしたいかイメージしてみましょう。そして、楽しく10年20年と生活していけるネコちゃんをお迎えしましょう。
長毛種と短毛種の違い
短毛種
毛の量が少なく、また短く、毛が生え変わる季節でも抜け毛の量はあまり気になりません。長毛種と比べると毛玉を吐くことも少ないです。また室内飼育することで、毛が汚れることもないので頻繁にシャンプーをしなくても特に問題ありません
- 活発な子が多い
- お手入れに時間がかからない
長毛種
大型のネコに多くみられます。綺麗な毛並みでとても美しく見えるネコです。毛の量がとても多いので、丁寧なブラッシングで毛玉と毛並みを維持します。
- おっとりとした性格の子が多い
- 毎日しっかりとした毛並みのお手入れが必要
オス猫とメス猫の違い
オス猫とメス猫は見た目でも判断できます。その特徴をご紹介します
オス猫
顔の特徴では、オス猫は目の間が広いです。そしてほっぺが大きく横に張っているのが特徴です。
- 甘えん坊でやんちゃな子が多い
- 縄張り意識が強いので、喧嘩がおおいです
メス猫
顔の特徴では、メス猫は目の間がせまいです。ほっぺはほっそりとしています(毛のモフモフ具合で変わる)
- クールな性格の子が多い
- 縄張り意識は弱いので、争いは好まない
ネコの成長と寿命
ネコは1歳で立派な大人になります。人間でいうと18歳ぐらいです。1歳を過ぎると人間の4倍もの早さで歳をとっていきます。ですが、室内飼育することで平均寿命は15~16年まで長生きできます。ですが、やはり短い寿命です。1日1日を大切に過ごしていきたいです。ここでは、ネコと人間の年齢を比較してみます。
生後1ヵ月頃から離乳する
産まれたばかりの子猫は、体重が90から120gほどしかありません。1日約10gずつ大きくなり、生後1週間で体重は倍の重さになります。生後1ヵ月ころになると母乳(ミルク)以外の物を食べるようになり、生後2ヵ月になると完全に卒乳します。この時期が人間に例えると4歳くらいになります。
1歳からは立派な大人
ネコの1歳は、人間に例えると18歳くらいです。1歳をこえると、体はほとんど大きくなりません。1歳を過ぎても大きくなっているのは太ってる可能性が大きいです。ですが、大きい種類のネコは3歳から5歳まで成長しつづけます。
10歳からはシニア期突入
10歳というと、まだ若い感じはしますが、ネコの10歳は人間に例えると54歳くらいです。平均寿命を考えると、そろそろシニアの仲間入りですね。体がおとろえ始める時期なので、お気に入りの家具に登りやすいように、段差を小さくしてあげる工夫をしてあげましょう。
ネコの成長過程を知る
ネコは1歳までにどんどん成長していきます。出会ったばかりは、小さくて可愛らしい子ネコですが、体の成長はとっても早く、あっという間に大きくなります。1歳過ぎてからは、見た目には大きく変化は見えないのですが確実に歳をとっています。そこで、年齢に合わせたお世話の方法をご紹介させていただきます。
誕生
- 産まれてから1ヵ月間で、体重は400から500gになります
- 乳歯が生えてきて離乳食を食べ始めます
お世話のポイント
- 乳歯が生えてきたら母乳(ミルク)だけではなく、離乳食も与え始める
- 生後2ヵ月ころに1回ワクチン接種をする
- 色々なものや、人間とふれ合って慣れさせていきましょう
生後3ヵ月頃
- 体重は1kg以上になります
- 乳歯から永久歯に生え変わります
お世話のポイント
- 生後3ヵ月頃に2回目のワクチン接種をする
- この頃までに、ブラッシングや爪切りなどのお手入れに慣らせましょう
生後6ヵ月頃
- 体重は3kg前後になってきます
- 最初の発情をむかえる時期になります。オスはスプレーをすることもあります
お世話のポイント
- 生後4ヵ月を過ぎたら、念のために3回目のワクチン接種をする
- 去勢・避妊手術をするなら、最初の発情を迎える前にしておいた方がいいです
- 去勢・避妊手術をしたら太りやすくなるので、食事内容を動物病院の先生と相談しておきましょう
生後1歳頃
- 体の成長が止まり、大人のネコの仲間入りになります
- 1歳の体重が、このあとの体重の基準になります
お世話のポイント
- ご飯を子猫用から大人用のフードに切り替える
- 3回目のワクチン接種から1年経過したらワクチン接種をする。この後1年から3年に1回ワクチン接種をしましょう
- 1歳からは1年に1回は健康診断を受けるようにしましょう
生後10歳以降
- シニアネコの仲間入りとなります
- 毛並みがパサついたり、運動量が減るといった変化が見られます
お世話のポイント
- ご飯をシニアネコ用のフードに切り替えましょう
- 部屋にある段差を小さくしてあげて、ネコが楽に上下運動できる環境を作って上げましょう
- 10歳からは半年に1回、健康診断を受けるようにしましょう
ネコをお迎えする前に考える事
ネコをお迎えするということは、この先10年、20年と飼い主が大人になったあとも一緒に暮らすということです。今、ネコを飼いたいといった気持ちだけでネコを飼う事はいけません。今住んでいる住宅は、ネコを迎え入れ飼育できる環境なのか、家族全員がネコを飼うことを賛成しているのか、最後までお世話できるのかをよく考えてから判断しましょう。
- 毎日きちんと世話ができるか
ご飯、トイレ、体のお手入れなど、毎日行わなければならないお世話があります。サボらずに毎日ちゃんとできるのかよく考えましょう - 15年先まで一緒に暮らせるのか
ネコの平均寿命は、だいたい15歳前後です。自分の15年先をイメージして、それでもネコと一緒に過ごせるかを考えましょう - ネコが安心できる環境を作れるのか
室内にキャットタワーを置いたり、食事場所、トイレの場所を用意したりできるかをよく考えましょう - 困った行動をしても嫌いにならないか
時には、ネコに引っ掻かれたり、大切な物を爪とぎされたりすることもあります。それでもネコを好きでいられるかを考えましょう