「農家が教える!」ニンジンの栽培方法と育て方のコツ

暖かくなるにつれ、徐々に農作業が増えてくる管理人のnekoです
ベータカロチンが豊富に含まれている緑黄色野菜のニンジン。栽培方法が難しい感じがしますが、一度コツをつかむと案外簡単に栽培できる野菜です。自分で作ったニンジンの味は、スーパーで販売されてるニンジンとまったく味が違います。深型のプランターでも栽培できるので、是非挑戦してもらいたい野菜の一つです。そこで今回は農家が教える!ニンジンの栽培方法と育て方のコツをご紹介させていただきます。
今回はどの家庭でも大活躍の野菜のニンジンの栽培方法をご紹介させていただきます 🙂
栽培のポイント
- 連作障害は少ないですが、畑に余裕があれば1~2年の輪作がいいでしょう
- ニンジンは発芽するまでに日数がかかり、発芽が難しい野菜です。初心者にはペレット加工種子(粘土で種をコーティングしてある)をおすすめします
- ニンジンは発芽するまでが重要です。特に夏に種をまく場合は乾燥に注意が必要な事と、適期に間引きをすることもとても大事です
- 春、夏、晩秋栽培ができますが、冬は換気型のポリフィルムなどトンネルが必要になってきます
品種選び
オーソドックスな品種は、黒田五寸ニンジンですが、初心者向けにはベータリッチやベータ312等のペレット加工してある品種がおすすめです。またミニニンジンとしてピッコロ等もおすすめです
黒田五寸ニンジン
よく、スーパー等で見かけるオーソドックスな形の五寸ニンジンです。黒田五寸ニンジンは他に、栽培しやすい新黒田五寸や、オレンジ色が濃く甘みの強いひとみ五寸もあります
カラフルニンジン
最近では、カラフルニンジンもだんだん定番になってきて、種の入手も比較的簡単になってきました。オーソドックスなカラーニンジンは、イエロー・クリーム・ホワイト・バイオレッド・オレンジ等があります。またバーニャカウダニンジンとしても種が出てますね
ベビーキャロット
ソーセージ型の早生種のニンジンです。普通のプランターでも栽培できるニンジンで、柔らかく甘みがあるのが特徴です。生でサラダや野菜スティックとしても食べられます
畑の準備
土に異物があると、ニンジンが真っ直ぐに伸びていきません。狭い面積なら土をふるいにかけて細かくしておくのもポイントの一つになります。ペレット種子を撒く場合は、雑草抑制のために5穴の黒マルチで栽培もできます。
肥料と畝立て
1㎡当たり完熟たい肥3㎏、苦土石灰を2握り、化成肥料2握り、過リン酸石灰1握りを入れ、よくたがやします。その間に土の塊りや石がでてきたら取り出しましょう。
畝立て
1条の場合、幅40㎝の畝を立て中央に溝をつけます。また2条植えの場合は畝幅60㎝で20㎝ずつ条間をとり、植え溝を作ります。
種まき
ペレット種子で、マルチ栽培の場合は1穴に3~4粒撒きます。条植えの場合は2~3㎜程度の等間隔で播種します。土をかける量はごく薄く、種が土から出ない程度の5㎜ほどにして、しっかりとてで鎮圧します。その後、たっぷりと水やりをして、乾燥を防ぐためにワラやもみ殻、また防草シート等で乾燥しないようにときどき水やりをします。5~10日程で発芽します。
発芽後の管理
ニンジンは、はじめのうちはお互いが競い合い育った方が、根が素直に伸びるといわれています。発芽後、ペレット種子の場合は本葉3~4枚のころに間引いて1本にします。通常の種の場合は、本葉2~3枚のときに1回、本葉6~7枚のときに2回目の間引きをします。
間引き
1回目の間引きは、種まき後10日程経ち、本葉が2枚になったらマルチ1穴に3本残るように間引きをします。
2回目の間引きは、種まき後20日程経ち、本葉が5~6枚になったら1本に間引きます。間隔は10㎝間隔ぐらいで間引いてしまっても大丈夫です
収穫
春まきは、茎や葉が長く伸びますが、その他の栽培で葉は短くなります。茎や葉だけでは収穫の判断ができないこともありますので、根本がしっかりと太り、しっかりと持ってから引き抜きましょう。
保存
まとめて収穫した場合は、段ボールなどに土をつけたまま入れ、涼しい所で保存しておきましょう。抜いた後に葉を落として、土に埋めておいてもみずみずしく新鮮な状態で食べることもできます。
まだまだ勉強不足ですが経験してきた体験談と一緒にニンジンの栽培方法です
参考にしていただけましたら幸いです